渋谷駅付近整備計画報告書概要
昭和49年7月 財団法人都市計画協会
渋谷再開発促進協議会は1972年(昭和47年)5月に渋谷再開発協会に名称変更し、この年、渋谷駅付近の基本計画の作成を財団法人都市計画協会に委託すると共に、協会内に都市計画専門委員会を作りました。都市計画協会は渋谷再開発協会の委託を受け、渋谷駅付近整備計画委員会を設置し、1973年(昭和48年)9月に基本構想を提案、1974年(昭和49年)7月に報告書を完成させました。都市計画協会の渋谷駅付近整備計画委員会の委員長は松井達夫(早稲田大学理工学部教授)、委員は玉村栄二(東京都新都市公社理事)、八十島義之助
(東大工学部教授)他と蒼々たるメンバーでした。
渋谷駅付近整備計画基本構想
- 計画内容
- 地下4階 地下鉄13号線、渋谷川サイフォン
- 地下3階 地下鉄11号線(新玉川線)、13号線、井の頭線の乗降場
- 地下2階 地下鉄11号線、13号線、銀座線、井の頭線のコンコース、公共駐車場
- 地下1階 店舗、地下広場、タクシー乗降場
- 地上1階 バスバース、ハチ公広場、国鉄コンコース
- 地上2階 国鉄渋谷駅、ペデストリアンデッキ
- 付帯設備
- その他 東急百貨店新ビル、車庫跡地ビル、新文化会館、東横渋谷駅
第1期事業
- 計画内容
- 西側広場の交通を整理。緑地化、バスバースの整備、ペデストリアンデッキ一体化
- 地下鉄11号線地下1階部分に広場の性格を持つ公共地下道の新設
- 西側広場部分の地下1階に公共通路・店舗、地下2・3階に公共駐車場
- ハチ公広場を含む現地下街を改修、新地下街と地下鉄11号線との連絡に利用
- 施設内容 延面積 38,599㎡
- 総事業費 113億円(昭和48年現在)
以上