渋谷再開発計画“66の概要「生まれ変わる渋谷」

渋谷再開発促進協議会

 渋谷再開発促進協議会は、設立翌年の1965年(昭和40年)から、開発ビジョン研究会を10数回開催し、渋谷再開発計画“66を作成した。この計画は、同研究会が「渋谷再開発計画立案グループ」(代表坂倉準三氏)に委託し、研究会で討議して完成させました。
概要は以下の通りです。
渋谷の現状を分析する
(1)人の湧き出し口が集中している。(国鉄・東横線の渋谷駅周辺)
(2)渋谷はナベ底である。(中心部が一番低いところにある)
(3)各施設が中心に集まりすぎている。(東横・建設中の西武・・・)
(4)滞在時間はわずか平均4分と少ない。(足をとどめさせるほどの魅力がない)
(5)道路はすべて放射状で、環状道路がない。(いってこいを繰り返すだけ)
(6)山手線で東西が二分されている。(新宿・池袋と共通した悩み)
渋谷再開発計画の特徴
 池袋は東京拘置所跡の二万一千坪、新宿は淀橋浄水場あとの十万三千坪と広大な開発の
拠点がある。渋谷はそれがなく、公共投資に頼らずに、地元の街を開発しようという強い意識が最大のキーポイント。この計画案は再開発のガイドプラン。
基本となるべき6項目
(1)新しい魅力的な点をつくる。(500m、7分程度の場所に魅力的な施設を作る)
(2)点と点を結ぶ。(既存の点と新しい点の間に人の流れをつくる)
(3)線を輪にする。(線を輪にしてぐるぐる街中を回ってもらう)
(4)第三の道・・アルケードをつくる。(2階をつなげて公共の通路に)
(5)シャフトをつくる。(1階と新しい地下商店街、アルケードの三層を垂直につなぐ)
(6)盛り場とオリンピック施設との調和。(オリンピック施設という近代的な巨大な空間と渋谷の盛り場という異質な二者を調和させる何らかの施設がいる)
交通機関の整備拡充が先決
(1)鉄道-新玉川線と渋谷、新宿、池袋を結ぶ地下鉄の新設
(2)道路-環状線2本の新設(駅を中心に半径300mに渋谷環状1号道路、その外側で
   環状6号線に結びつく渋谷環状2号道路をつくる。
4ヶ所に具体的なイメージを示す。
(1)新しい渋谷のプロムナード、オリンピック道路(人の流れを自然に渋谷に向かわせる)
(2)渋谷駅前広場の再構成(2階レベルのデッキ)
(3)恋文横丁焼あとの計画(防災街区による建物の計画)
(4)大向小学校跡、および百軒店再開発計画(第二東横、2点間の人の流れを生む)
ここに盛り込まれた計画は、まだ基本計画に至らない原案であるので、これが具体的な
計画として実現されるためには、公共団体、民間、地元、三者の協力が必要である。

公園通り
宮下公園
本文の一部
車の流れ図
人の流れ図